無能な安倍幹事長よ直ぐ辞職して下さい

2004年5月4日

宇佐美　保

　朝日新聞（5月4日）に、「安倍幹事長、年金未納の全議員調査に否定的」との、次の記事が載っています。

　自民党の安倍晋三幹事長は１日午後（日本時間２日午前）、相次ぐ閣僚や国会議員の国民年金保険料の未納・未加入問題への信頼回復策として浮上している全議員調査について、「単に払っていないことに批判を加えるためや、興味本位的にやるなら、あまりいいとは思わない」と述べ、否定的な考えを示した。……

　安倍氏は自分自身には未納期間がないことを明らかにしたうえで、未納問題について「保険料を払っていない人は（その分を）もらえない。年金財政上も、その人には出さないからロスにはならない。報道の仕方がおかしい。犯罪、脱税ではない」と弁護した。

　そして「互いを批判しあうのではなく、こうしたことが起こらないようにしてゆくことが、立法府、行政府の役割だ」と述べ、与党がまとめた歳費からの保険料天引きや勘違いによる未納は追納できるようにするなどの運用改善を優先すべきだとした。……

　全くお粗末な談話ではありませんか！？

「国民年金」、「厚生年金」は、本来「積立金方式」であったのです。

でも、役人や族議員達が「年金の積立金を食い潰してしまった現在」、その食い潰した安倍氏あなたの同僚である、張本人達が、「世代間扶養方式」であると、唱えている最中だとの認識を安倍氏は持っているのですか？！

　確かに、年金制度が、本来の「積立金方式」で、（「共済年金」の様に）見事に運用されていれば、安倍氏の

“保険料を払っていない人は（その分を）もらえない。年金財政上も、その人には出さないからロスにはならない。報道の仕方がおかしい。犯罪、脱税ではない”

との未払いの同僚達に対する弁護は成り立ちます。

しかし、少なくとも、現時点では“年金は「世代間扶養」だ”と政権与党が唱えるなら、拙文《中川経産相らを辞職させ、年金問題の膿み出しを徹底すべし》のも書きましたが、21年間もの長きにわたって、中川経産相等は、前の世代の人達の扶養義務を怠っていたことになるのです。

　この事は、閣僚としての中川氏の弁明“うっかりミス” では、絶対に許される問題ではないのです。

いわば、「年金は世代間扶養」を国民に訴える閣僚としては、背任行為です。

　私達は、興味本位で、議員達の年金支払い状況を注視しているのではありません！

なのに、安倍氏は

“単に払っていないことに批判を加えるためや、興味本位的にやるなら、あまりいいとは思わない”

程度の認識でしかないのです。

こんな「惚け茄子的な」人が与党自民党の幹事長でよいのでしょうか！？

　更には、

“互いを批判しあうのではなく、こうしたことが起こらないようにしてゆくことが、立法府、行政府の役割だ”

との発言は、全く彼の議員幹事長としての目が、与党、野党間の抗争のみに留まっていて、私達を等閑にしていることが明確に判るのです。

　「年金問題」に対する国民の怒りには、安倍氏は、全く、無頓着なのです。

「年金は世代間扶養」と云うのなら、「議員、特に閣僚は、その『世代間扶養』の範を示すべき！」と怒っているのです。

　更に、イラクで人質になった、高遠さん、石井さん、郡山さんの3人が、24時間以内に解放されるとの報道が、あっただけで、未だ3人が解放されていない時点で、安倍晋三幹事長は、“政府の、テロの要求には屈しないという強い態度が、の人質解放に繋がった！”と、人質犯を刺激してしまう発言を演壇上で平気でしていた人です。

　こんな事が判らない、無神経な「惚け茄子的な」安倍晋三自民党幹事長は、即刻辞職して頂きたいのです。

　そして、不思議というか、却って当たり前と言うべきか、こんな「惚け茄子的な」安倍氏に群がって握手を求めている人達がテレビに映し出されていました。